関係者 各位
この度、「医療ソーシャルワーカー・キャリアラダー・モデル(2019)」のExcelデータを当協会のホームページ(一般社団法人 北海道医療ソーシャルワーカー協会 | 医療ソーシャルワーカー・キャリアラダー・モデル )にて公開致します。
当協会では、ソーシャルワーカー養成(ジェネラリスト)の段階を明らかにし、医療ソーシャルワーカーとしてのキャリアデザインを描くうえでの指標として「医療ソーシャルワーカー・キャリアラダー・モデル(2019)」を独自に作成し運用してきました。以降、会員が所属する医療機関をはじめ、多くの施設等で活用して頂いております。
最近では、関連諸団体や他都府県協会の会員等からもお問合せを頂く機会が増えており、また「所属機関用に編集したい」といった要望も多く頂戴することから、ホームページ上でExcelデータを公開することを決定しました。
多くの方に活用頂くことで、当該ラダーの内容自体も修正・発展していくことを期待しております。なお、所属機関を越えて利用する場合や、内容を一部編集して外部に公表する等の際は、あらかじめ当協会事務局までお声かけを頂きますよう、何卒宜しくお願い致します。
北海道医療ソーシャルワーカー協会
会長 木川 幸一
2024年5月20日
北海道MSW協会ニュース
当協会では研修や協会からの情報の全てをメールマガジンにて情報発信しております。
当協会の会員、非会員にかかわらずご希望の方へ配信しております。
登録ご希望の方は下記登録フォームよりお申し込みください。
「北海道MSW協会ニュース」登録フォーム
「学生会員」の募集を開始しました。
以下の説明資料をご確認ください。
学生会員説明資料
会員の皆様は以下のチラシを活用ください。
学生会員募集チラシ
実践講座「医療同意と意思決定支援」
開西病院 後藤 雅人
超高齢社会と言われる中で一人暮らしの高齢者が多くいらっしゃると感じており、日々の実践で身寄りのない高齢者と関わることが多いと実感しています。昨年度の実践講座「身元保証と退院支援」に引き続き、ソーシャルワーカーとして必要な視点・役割について学ぶために参加いたしました。実践講座の演習を通して、身寄りのない方の治療に関しての方針を定める際に一専門職のみで方針決定することの危険さがあり、その人の生活史や考え方を知り、他職種と検討することが必要であると学ぶことが出来ました。実践講座で学んだこと活かし、1ケースずつクライエントに寄り添ったソーシャルワーク実践を行っていきたいと思います。
高齢者虐待対応マニュアルを作成しました。
会員限定ページに掲載おりますのでご活用お願いいたします。
2014年度に行われた第57回北海道医療ソーシャルワーク学会での「医療機関に勤務するMSWの高齢者虐待に対する実態調査報告」を受け、調査結果より医療ソーシャルワーカーが高齢虐待の対応及び判断に苦慮している等の結果が得られました。
中央E支部の医療福祉活動事業にて、西区・手稲区地域包括支援センターとの意見交換を経て、2016年3月に「高齢者虐待対応マニュアル」を作成しました。2017年度中央E支部医療福祉活動事業として地区懇談会を開催し、各地域での活用状況及び意見交換を行い、事例掲載を追記し、2019年3月マニュアル改訂に至りました。
この度、当協会発行とし、会員の皆様に広く活用ができるようホームページ上にて掲載することとなりました。本マニュアルは医療ソーシャルワーカーが高齢者虐待の疑われるケースを早期に発見し、それぞれの力量や経験によらず適切に対応するため、また、他機関への相談・通報することについて、医療ソーシャルワーカー個人として対応するのではなく、会員が所属する組織として活用することができるマニュアルの作成を目指しています。所属機関及び所属部署において雛形として使えるものとして作成している性格上、状況に合わせて修正・追加を行い、活用をお願いいたします。
「病院で働く相談のおしごと体験講座」開催報告
10月22日(祝)に北海道医療大学病院(札幌あいの里キャンパス)において、看護福祉学部臨床福祉学科が主催、当協会も後援した「病院で働く相談のおしごと体験講座」が開催され、好評のうち終了しました。
以下当日の概要と、北海道医療大学のホームページに開催報告として当日の様子が掲載されていますので、ご覧ください。
http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~web/news/index.php/view/1473
(北海道医療大学のホームページ内掲載ページへ移動します)
<講座概要>
10月22日(祝)14:00~16:30
➀開会のあいさつとMSWの紹介
②アイスブレイク
➂ロールプレイⅠ(医師と患者、家族のIC)
④ロールプレイⅡ(患者、家族とMSW面接)
⑤グループワーク(自己紹介と事例の理解)
⑥院内各部署(診察室、薬局、リハ室、歯科衛生士部門、看護)への情報収集体験(保護者を含めた参加者全員が新人MSW/先輩MSW役の学生・MSWに同行)
⑦ロールプレイⅢ(患者、家族とMSW面接)
⑧MSWからの事例解説
⑨カフェトーク、医療現場Q&A(学生、MSWとのフリートーク)
⑩閉会のあいさつ
※修了証贈呈&記念撮影
このたびの「令和元年台風19号」により、お亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に心よりお悔やみを申し上げます。一刻も早い復旧をお祈り申し上げます。
北海道医療ソーシャルワーカー協会として、災害からの復旧に僅かでもお力添えをしたいと考えます。
会員におかれましても、今回の災害からの復旧に対しても、できる限りのお力を貸してくださいますようお願い申し上げます。
2019年10月15日
北海道医療ソーシャルワーカー協会
会長 木川 幸一
当協会ホームページが新しくなってから実習プログラミングワークシートの掲載がなされておりませんでした。
改めて、掲載させていただきます。
実習プログラム作成の際ご活用ください。
なお、実習プログラミングの方法、病院機能別プログラム例は『保健医療機関における社会福祉実習~実践的実習マニュアル~』
をご参照ください。
実習プログラミングワークシート
※2021年より社会福祉士養成について新カリキュラムへ変更となります。
それに伴い実習形態も変わります。
医療福祉教育実習委員会では養成校と協力し、会員の皆様に随時情報提供させていただきたいと思います。
実習マニュアルの頒布も行っております
【2019年度定期総会報告】(速報)
会員各位
2019年度定期総会を6月22日に、蓬莱殿(室蘭市)で開催いたしました。
事業報告、決算報告、役員選出の議案がすべて賛成多数で可決・承認されました。
皆様のご協力を感謝申し上げます。
総会後に開催した理事会の決議により、次の通り、会長および業務執行理事を選定しました。
会 長 木川幸一(北海道がんセンター)
副会長 星野由利子(札幌麻生脳神経外科病院)
副会長 岩内敏晃(サービス付高齢者住宅ら・かるま)
副会長 木田智也(さっぽろみなみホームケアクリニック)
事務局長 岡村紀宏(西岡病院)
会員組織部長 梅木秀俊(苫小牧市立病院)
研修部長 松原俊輔(介護老人保健施設リラコート愛全)
調査研究部長 木村府佐子(KKR札幌医療センター)
医療福祉活動部長 清野圭司(NTT東日本札幌病院)
広報部長 桝野裕也(北海道がんセンター)
・各委員会の委員長および各支部長を任命しました。
医療福祉教育実習委員会 委員長 岩内敏晃(併任)
初任者研修および講師養成研修委員会 委員長 木田智也(併任)
中央A支部長 髙橋泰絵(札幌しらかば台病院)
中央B支部長 志田大和(市立札幌病院)
中央C支部長 中村美由紀(札幌麻生脳神経外科病院)
中央D支部長 橋本恭尚(真栄病院)
中央E支部長 沼田孝広(イムス札幌内科リハビリテーション病院)
南支部長 山村哲(なるかわ病院)
日胆支部長 山本亮(日鋼記念病院)
北支部長 岡大輔(養護老人ホーム士別桜丘荘)
東支部 外山史教(開西病院)
厚生労働省健康局 がん・疾病対策課より、下記お知らせがございましたので情報提供致します。患者さんやご家族の生活の質向上につながっていくことを願っております。
=====================================
【情報提供】がん患者に係る要介護認定等の申請に当たっての特定疾病の記載等について
第3期がん対策推進基本計画では、在宅緩和ケアにおける医療と介護との連携について、65歳未満のがん患者が要介護認定の申請をする際には、「末期がん」を特定疾病として申請書に記載する必要があるが、実際には記入しづらいため、利用が進まないとの指摘を受け、取り組むべき施策として、国は、要介護認定における「末期がん」の表記について、保険者が柔軟に対応できるような方策を検討する。としておりました。
本計画に基づき、老健局と協議をし、検討を進めてまいりましたが、2月19日に、老健局より都道府県の介護保険主管部局へ、事務連絡「がん患者に係る要介護認定等の申請に当たっての特定疾病の記載等について」を発出いたしましたので、ご報告いたします。
https://www.mhlw.go.jp/content/000480885.pdf
これまでは、申請時に「末期がん」を特定疾病として記載するよう求められることがございましたが、
第2号被保険者が要介護認定又は要支援認定の申請をするに当たり、特定疾病の名称の記入に係る取り扱い等について、単に「がん」と記載されたもので申請を受理しても差し支えないことが示されました。
また、申請窓口において、特定疾病に該当する「がん」の状態であるかを確認する際に、「末期がん」等の表現による確認はせず、当該者の心情に配慮した対応をいただくよう自治体へお願いしました。
あわせて、弊省ホームページにございました特定疾病のがんの説明における「末期がん」の記載を削除いたしました。
https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/gaiyo3.html
・・・・
介護サービスの利用を必要としておられる患者さん、ご家族が、申請にあたって少しでも抵抗感なく、手続きできるようにするため、厚生労働省としても、自治体や、関係団体等へ周知されていますが、MSWの皆さまから、院内外の関係者の皆さまへ、お知らせいただければ幸いです。
北海道医療ソーシャルワーカー協会 役員一同
10月21日に「実践的アセスメントを身につける」研修会が開催されました。
開催報告を兼ねて参加者の感想を掲載します。
★札幌徳洲会病院 上井 奈穂美
★新札幌整形外科病院 竹内 史織
研修に参加して
札幌徳洲会病院 上井 奈穂美
松山先生の久しぶりの研修にわくわくしながら参加しました。しかも「アセスメント」。参加しない選択肢はありません。ですが、感想をと言われて、しばらく書けませんでした。たくさん考えさせられることがあって、まとまらず困りました。やむなく、たくさん書かかせていただきます。
まず、アセスメントについては、とてもすっきりです。いつも、教科書に書いてあるアセスメントを見ては、中途半端にしかできていないと落ち込むか、今すぐには必要ないたくさんの情報を聞かせていただくのは、誰のためだろうと疑問を感じていました。新人や実習生に説明するのにも困りました。プロセスの中で、何度も、情報が追加されるごとにアセスメントを重ね、検証していくものとのお話にすっきりです。
2つ目、ソーシャルワークの実践例として、松山先生の実践を紹介して下さいました。優れた実践例を聞く機会は少ないので、とても貴重な機会でした。一緒に参加した同僚も同じ感想でしたが、あの細身のハスキーボイスの松山先生のどこから利用者の権利を守るための環境を変えるパワーが湧いてくるのだろうと!ソーシャルワークの基本は、「人権と社会正義」を改めて確認しました。遠い昔の学生時代に「ただ聞くだけでなく、疑問を持つ視点が必要」教えられたことを久ぶりに思い出しました。
3つ目、ソーシャルワーク実践の中身を整理して解説していただきました。ソーシャルワーク、ミクロ・メゾ ソーシャルワーク、ケアマネージメント、チームワーク・連携。詳しく説明できませんが、自分がどんな業務をどのくらいの量をしているのか、しようとしているのか。振り返ることができました。ただ、ふと制度を適切に紹介・調整するケアマネージメントも医療者が行う場合とソーシャルワーカーが行う場合は、意図がちがうのを説明するのは難しいなと感じています。後で思いついた疑問でした。
4つ目、最後にWellbeingを高める実践ができているのかとの問いでした。印象に残るクライエントとの出会いを思い出し、ソーシャルワークに携わる価値を改めて確認し、前向きな気分になりました。北海道の地震の時の実践例にも触れ、人の生活にかかわる場面である限り、ソーシャルワークが実践できる場であり価値があること確認しました。
で、足取り軽く帰りました。参加できなかった皆様、本当に残念でしたよ~
研修に参加して
新札幌整形外科病院 竹内 史織
ソーシャルワーカー1年目だった頃の私は、とにかくアセスメントシート項目を埋める事で精一杯でした。アセスメントシートの項目を埋めなければならないという気持ちが先行し、書式通りに基づいた面接を展開してしまい、結果としてたくさんの情報は集めたのに、支援を立体的に組み立てていく作業ができず、自分の不十分なアセスメント結果に落ち込む事の繰り返しでした。
そんな中、北海道医療ソーシャルワーカー協会中央支部合同新人研修会に参加し、「アセスメントとはクライエント自身や家族、医療チーム、多職種等の関わりの中から情報収集し、仮説を立てニーズを特定していくプロセスである。その為には、対象者理解が大切である。」と学び、私はクライエントを理解する事を忘れ、自分に都合の良いように面接をしていただけだった、アセスメントに対する考え方が間違っていたのだと気付く事ができました。
研修後から現在まで、クライエントへ興味本位ではなく健全な関心を持ち理解する事を大切に、アセスメントに取り組んできました。
しかし、急性期病院のMSWとして時には在院日数の短縮からクライエントの思いを置き去りにした支援を余儀なくされる事もあり、葛藤やジレンマと向き合ってきました。
今回、2018年10月21日に開催された「アセスメント」に参加し、研修の中で一つの事例として、転院先は決まったが、急性期病院の都合ですぐにでもベッドを空けなければならず、転院日まで自宅待機する事になった母娘の話があげられました。私は心の中で患者さんの不利益になっている。当院でも結構ある事だな。」と考えていました。しかし、講師の松山先生が「在院日数に振り回されて退院させたのではなく、もう自宅に戻れない覚悟がある方なら最後に自宅で母娘水入らずで思い出作りができたのかもしれない。そこまで考えて自宅退院へ導いたのなら非常に良くできたアセスメントではないだろか。」と説明された。私が今まで考えたこともなかった言葉でした。同時に、少し今までの葛藤やジレンマ、心の引っ掛かりが軽くなったと感じました。
MSWとしてもっとクライエントの世界に近づけるよう寄り添えるようになりたいと改めて考える事ができる研修となりました。