「研修要綱2022 キャリアラダー・モデル ハンドブック2022」
当協会の「研修要綱2022 医療ソーシャルワーカー キャリアラダー・モデル ハンドブック2022」が完成いたしました。
ご確認いただき、研修計画とキャリア形成にお役立ていただきますようお願いいたします。
研修要綱2022 キャリアラダー・モデル ハンドブック2022
(PDF1,099KB)
新型コロナウィルス感染症の終息目処が立たない中今年度当協会において、オンラインによる研修会を開催しております。
このたび、研修に関する各種マニュアルを更新しましたので、ご一読をお願い致します。
1)北海道医療ソーシャルワーカー協会の研修について
北海道医療ソーシャルワーカー協会の研修について(PDF301KB)
2)2021年度 研修について
2021年度 研修について(PDF400KB)
3)北海道医療ソーシャルワーカー協会オンライン研修受講マニュアル
北海道医療ソーシャルワーカー協会 オンライン研修受講マニュアル(2021.2.11一部修正)
(PDF407KB)
4)各種マニュアル
①「受講者用Zoom操作マニュアル」
2020年度受講者用Zoom操作マニュアル(PDF1,400KB)
②「Zoom研修運営マニュアル」
研修部 2020年度Zoom研修運営マニュアル(PDF3,170KB)
③【講師向け】オンライン研修における注意事項
オンライン研修における研修資料の作成とその取扱いにおける注意事項
(PDF273KB)
オンライン研修会 注意事項(PDF256KB)
④【受講者向け】オンライン研修における注意事項
【受講者向け】研修受講と研修資料取り扱いに関する注意事項
(PDF257KB)
⑤集合研修感染予防ガイドライン
集合研修時 感染予防ガイドライン(PDF256KB)
5)事例検討におけるガイドライン
事例検討におけるガイドライン(オンライン含む)(PDF164KB)
2019年度実践講座「身元保証と退院支援~ソーシャルワーカーの役割を考える~」
医療法人社団いずみ会 北星病院 水梨いくみ
日々の業務の中で身元保証がない方の対応の必要性を感じる機会が多くなり、今まさにこの問題に直面していたため今回参加させていただきました。
事例報告では「諦めない姿勢」で、根拠を元に関係機関と掛け合うことが印象的でした。昨今、「顔の見える関係」が重要視されていますが、この課題を解決する時にも非常に重要になっていると考えます。私自身が関わる中でも感じていたことですが、ソーシャルワーカー一人で対応することは困難であり、院内各職種や各機関が同じ方向を向いて進んでいくことができて、はじめて解決に向かうのだと改めて感じました。また、他ソーシャルワーカーとの繋がりから、解決方法やヒントをもらいながら経験を積み、対応力を上げていくことのできる関係性や環境も重要であると思います。
グループワークの中では、それぞれの地域性や病院機能などの違も含めて有意義な情報交換ができました。どこの医療機関も組織で対応できるように体制を整える必要性を認識している印象でしたが、どのように着手していくのかは課題となっていました。問題に直面したその時に多職種協働で進めて行くことがポイントになるとまとめがあり、本研修での学びを活かし、今後組織や地域の体制づくりに関わっていきたいと思います。
勤医協札幌病院 藤田 幸司
マネジメント力は自然に身につかず、MSWに特化した管理者への学びの機会は稀で、悩んでいた時に貴重な研修機会となりました。
管理者としてのソーシャルワーカーの役割、技能、内部からの組織変革の向けた講義がありました。「見える化」するための分析ツール(SWOT分析等)を学び、さらに演習で体感出来た事で、自身の職場においても活用ができるのではないかと実感できました。現場からの実践報告では、SWOT分析の運用実践例が示され、他に、患者支援部門全体を再編し地域療養支援システムを構築した実践例もあり、他では聞くことのできない学びとなりました。
講義では、「知識」として有していて、何をすべきかわかっていてもそれを実行できない「知識と行動のギャップ」をいかに超えるか、「まずはやってみる」という単純で最も難しい一歩を踏み出せる仕組みが必要との提言に、自身にも身に覚えがあり、はっとしました。今後は、よりよい変革が起こるように職場の仲間と一歩踏み出し、アセスメントから計画的に行動に移すことを心掛けていきたいです。
道南ロイヤル病院 森岡 佑太
私は個人的に、医療ソーシャルワーカーは大小様々ではありますが、患者様やそのご家族様の意思決定の場面に関わることが多い職種だと感じておりました、また、その重要性を考え、支援することが医療ソーシャルワーカーの大切な役割の一つだと考え、今回の講座に参加させて頂きました。
講座を通して改めて感じたことは、認知能力の低下や、意識状態の低下によりご本人様の意志を汲み取ることが難しい方の意志決定支援の難しさでした。その様な方に対する意思決定支援の方法として、過去の生活歴を参考にする、その方を知る人物からの情報を集めるというものがありました。過去の生活を把握するために、関わって来た人物や関係機関と連携していうという視点はまさしくソーシャルワークの視点だと感じました。
講師の下倉さんが仰っていた、患者様本人の意思が確認できない状況で、多職種で今後の方針を決めるうえでソーシャルワーカーはその場面に関わっていくべきという点に関してとても感銘を受けました。
私も、医療ソーシャルワーカーとして、“患者様にとって”の最善の方法は何かを考えながら支援をしていこうと、改めて強く思うことが出来た講座でした。
2019年度 アセスメント研修 研修報告
札幌渓仁会リハビリテーション病院 花田 真衣
回復期リハビリテーション病棟で退院支援に携わると、患者さんや家族の「思い」に迫る必要がある。さらなるアセスメントスキルアップの必要性を感じ、7月に行われたB支部研修、第2回として本研修に参加させていただきました。
午前中はアセスメントについて、また、渡部律子先生のアセスメントに必要な基本16項目について、講義形式で学びました。田村先生の発する言葉の一つ一つがどれも、学びを深める内容でした。
午後はアセスメントにつながる面接技術について学びを深めました。最初に皆が同じ事例内容を聞き、それぞれのグループでホワイトボードを用いてアセスメントを展開。グループの方針を踏まえ、グループごとにメンバーを選出しリレー面接を行いました。緊張感もある中で、「どのように声掛けをし、何を聞きたくてその質問をするのか」を言語化していく、ということを行い、面接技術についても研磨される時間となりました。
次回は11月に第3回の研修が行われます。B支部研修部として、運営にも携わりますが、一参加者として、さらなるブラッシュアップの機会があること、とても楽しみにしています。
「成年後見と医療ソーシャルワーク」研修報告
札幌西円山病院 鈴木 基之
10年前の今日、ソーシャルワーカーデー宣言をした日だなと思いながら本研修に参加いたしました。
改めて自己決定の尊重、残存能力の活用、ノーマライゼーションを理念とした制度であることや成年後見人の職務範囲について学びを深めることができました。また今年度より新たに開始された本人情報シートを作成する事例が当院でも既に発生しており、本人の生活状況をより反映させることができるよう、必要時には介護支援専門員や他職種とも協働し、私たちが責任を持って作成していきたいと思いました。
制度理念である自己決定の尊重については、ケースワークの原則の一つでもあります。「説得はクライエントが自ら選択して決定する自由を奪うようなやり方で、ソーシャルワーカーの決定を受け入れるよう従属的な役割を取らせてしまう行動である」という言葉を忘れず、これからもクライエントの最善の利益を導き出していけるよう行動していきたいと感じる研修でした。